内閣府認証NPO法人 Green Help Japan (GHJ)

宝塚歌劇から想像出来る世界 [24]

2010年6月14日

NPO法人グリーンヘルプジャパン

代表理事 近藤和子

 

宙組
主演・・・大空祐飛、野々すみ花
グラン・ステージ
『TRAFALGAR(トラファルガー)』-ネルソン、その愛と奇跡-
作・演出/齋藤吉正

 

[解 説]抜粋


18世紀半ばの、イギリスの国民的英雄ホレイショ・ネルソン海軍提督の半生を描いたミュージカル。「海を制するものは世界を制す」の言葉通り、フラン ス、スペインといった大国が制海権を掌握していた頃。在ナポリ英国大使ウィリアム・ハミルトン卿のパーティーで、彼の妻エミリィ・ハミルトン(通称エマ) と出会う。妻子との関係に亀裂が生じ始めていたネルソンと、金で買われた結婚に嫌気がさしていた美貌のエマ。二人は逢瀬を重ね、共に惹かれあうようにな る。

 

ウィリアムのネルソンへの信頼と友情は、怒りと嫉妬心へと変わる。小国イギリスの命運を担い出撃するネルソンの行く手には、宿敵フランスの軍神、ナポレオン・ボナパルトが立ち塞がる……。


グランド・ショー
『ファンキー・サンシャイン』
作・演出/石田昌也


[解 説]抜粋


生命、エネルギーの根源「太陽」を、テーマにしたショー。サンビーム、夜明け、プリズム、コロナ、日食、黒点、太陽神、虹、白日夢……など、太陽からイメージされる言葉、生活、文化、ファッションを多角的な視点から捉えた作品。

 

この2作品は、20世紀の終わりと、21世紀の始まり。又は、左脳思考から右脳思考の世界に変化する。又は、三次元の物質社会の幕引きから微細なエネル ギーがリードする社会の幕開けを想像させるような作品であるような気がしております。砲弾の音から始まるグラン・ステージ。涙とは程遠い感覚がいきなり刺 激される。まるで、戦場に一緒に居合わせているような錯覚に陥る中で政府は……。

 

最後では、争うことの意義を問い、考え、自覚し、命がけで戦う、愛するものを守るために。この考え方には、はっとしました。争いは駄目という定義に縛ら れて、正しい未来も手に入れられない現実に出会った時。武力ではなく。心を決める手段として、自分の思考と戦うことの意義の大きさを自覚した時、頭の中で 渦巻いていた、数々の思いに対して、正面から関わる事ができる勇気が湧いて来たような気になったのは私だけでしょうか。

 

そして、新しい時代の色の象徴である4本の水色の布の帯で、電子のマークの8波動を描き、その中心に沈んで行く主人公。200年先の愛と調和の時代の到来に思いを託し、祈りの中で政府は……。

 

観客席からすすり泣く声が聞こえ、私は、未来を信じて生きる力を実感できる。

 

そして30分の休憩の後に始まるグランド・ショーは気分をがらりと変えるような驚く演出の中から、太陽のエネルギーと目に見えない世界のエネルギーを テーマに繰り広げられる様々なショー。笑みをたたえてのショーを観ていると私まで顔が綻ぶ。そして最後に、新しい時代の井形・カラー・光に包まれて3人の 娘役の人が大階段の右上から下りてくる。舞台で3人の男役の人が受け止めて踊る。

 

初めて見る演出でしたが、古文書の言い伝えに、新しい時代は豊雲野大神が現れて、宗像大社に祭られているスサノオの娘の3女神が現れるという。その時が 来た事を知らせているような演出に驚きました。これだけの内容の深いものを、宙組パワーで一丸となって演じている生徒さん達の光景は、上下関係というよ り、拘束や定義から解放された、新しい時代の責任や感情と自由を感じられました。

 

1月からの演目を思い起していますと愛を信じ、明るく、希望と勇気を持って生きて欲しい、と訴えている気がします。