内閣府認証NPO法人 Green Help Japan (GHJ)

宝塚歌劇から想像出来る世界 [23]

2010年5月14日

NPO法人グリーンヘルプジャパン

代表理事 近藤和子

 

月組
主演・・・霧矢大夢、蒼乃夕妃
ミュージカル
『THE SCARLET PIMPERNEL
     (スカーレット ピンパーネル)』

潤色・演出/小池修一郎

 

[解 説]抜粋

 

2008年に、フランク・ワイルドホーンの大ヒット作であるブロードウェイ・ミュージカル「THE SCARLET PIMPERNEL」に宝塚バージョンのオリジナルを加え、上演した『スカーレット・ピンパーネル』は、冒険活劇としての面白さ、すれ違う夫婦の心理描写 を描き出し、上質のエンターテイメントとして高く評価され、第16回読売演劇大賞優秀作品賞、第34回菊田一夫演劇大賞を受賞して以来、再演の呼び声の高 いこの大作が早くも再演となり、月組新トップスター・霧矢大夢、その相手役となり、蒼乃夕妃を中心とした新生月組のお披露目公演。また、第96期初舞台生 が、この公演でデビュー。

 

[想像できる世界]


今回の公演は霧矢大夢さんと蒼乃夕妃さん、そして新生月組のお披露目公演と、第96期初舞台生のデビューと4月の桜の時期に相応しい花を感じさせ、なんとなく和み感を感じました。

 

トップの霧矢大夢さんの持ち味のような気もしております。今まで何回もお披露目公演を観劇してきましたが、今回は組全体の中に、縦の規律に対して横の和のようなものがあるのを感じました。

 

慣れない役にいろいろな苦労はあると思いますが、皆が一体となって一生懸命なのには、毎回温かい空気を感じました。

 

最近の観客もこうした空気を感じてか観劇後の感想の言葉が多く、心から発散できている感情を受け取らせてもらいました。

 

ここで思うのですが……公演を成功させる要素について、脚本家・演出家・役者・オーケストラ・観客、それぞれの思いが組み重なっている。最後に、その判 断を下すのが観客という個人の感情であるとしたら……公演に関わるすべての人が何を見つめ、何に向って進めば良いのかということを……。

 

このことは、ミュージカルの公演という限定された世界だけでなく、広く一般にも通用するような気がしております。

 

私達はNPO活動の一環として宝塚歌劇100年を支援する事を目標にして活動しておりますが、何故、宝塚歌劇なのか?とよく聞かれますが、「清く・正し く・美しく」を胸に精進している人達であるということが第一にあげられると思います。矛盾の多いこの世の中で、この劇団はたとえ間違った事が起きても、必 ず「清く・正しく・美しく」の精神に帰り着くと信じて支援しております。

 

日本の国も「人と自然にやさしい」が基本であると定めています。多くの人の中には、その内容が欠けているから、そう定めるのだという意見もあります。

 

たとえ、そうであったとしても、その思いを持ち続ければ、必ず何時かは、そこに近づけると信じています。宝塚歌劇の中で歌われている歌詞は、その時々の 思いが救われるという、やさしさが含まれています。社会経験の無い人達が真理に迫るまでの芸をするのですから、何処でその能力を身に付けているのかと思い ますと努力の程が伺えます。「清く・正しく・美しく」を基本とした生活からは想像できないくらいの社会の裏の真理をよく掴んで演技出来ている点は演出家の 先生のご苦労と組全体での研究とお稽古の賜物のような気がしております。

 

公演中9人という構成が気になりました。地球をさす星のエネルギーが変わるとき、新しい時代が訪れるという。

 

七福神という福神に人と菩薩(仙人)が加わり9人の和が出来た時その星の光は地球に降り立ち営みを始めるという。