内閣府認証NPO法人 Green Help Japan (GHJ)

宝塚歌劇から想像出来る世界 [8]

2008年2月12日

NPO法人グリーンヘルプジャパン

代表理事 近藤和子

 

雪組 ラブ・ロマンス
『君を愛してる-Je t'aime-』
作・演出/木村信司

 

この雪組の公演を観劇して感じた事は、今年は民衆・個人に焦点を当てたテーマであり、新しい時代には個が目覚めるといわれてきましたがいよいよその到来を告げるエネルギーを開放する時が来ているというようなものでした。

 

昨年1年は、地・水・火・風・空の世界と人間が長年作り上げてきたこころの内面を表に出す世界を観たような気がしておりました。

 

古事記の中に、スサノオの剣から5人の男神が産まれ、アマテラスの勾玉から3人の女神が産まれたという内容が記されています。

 

新しい時代は女神が世に現れて、新しい時代を作るということが伝えられています。

 

フランスのジャンヌダルクもその象徴とされて来ています。

 

この公演の中でのサーカスのマルキーズ像は、日本の古き昔の世界と通じているように感じました。

 

木村先生がはじめて書き下ろされたミュージカルであるということで期待をしていた作品でした。

 

ストーリーは簡単でしたがその中に秘められているものを探すのが楽しみの一つになりました。

 

色彩から感じる古神道・像から連想する仏教・教会からキリスト教と。

 

この作品が求めているものは個が目覚め、縦社会ではない、横一列の輪が造りだす新しい時代の姿のような気がしました。

 

今までの宝塚歌劇の作品は男役のトップを中心に進められていましたが、今回は、一人一人の歌を大切に全体が主役といった調和のようなものを感じました。

 

主演の水夏希さんはこうした意図を良く汲み取り、今までとは違う、役柄を楽しそうに演じておられる様子は観客の立場からもホットするものを感じました。

 

演技の幅が広がったような感じを受けました。そして又歌声も美しく清らかな世界を連想しました。

 

白羽ゆりさんの役は心の動きまでが要求され、そして感情をストレートに出すというボリュームが要求されており、演技も大変だったと思いますが見事にこなしておられる姿を楽しませていただきました。

 

彩吹真央さんの役柄での演技にも深いものを感じながら楽しみました。

 

未来優希さんの牧師は本物感があり、歌声には感動して涙しました。

 

音月桂さんと凰稀かなめさんからは、最初のうちはエリザベートを思い出しました。あれは意図的な演技なのか?です。陰と陽との掛け合いの演技はレビュー も通じて楽しく、皆さん全員綺麗な声で、全員参加型の演技には新しい感じを受けました。

 

お正月らしさの中に、未来を予測する深さを見つけ、今年1年への意欲を育てていただいたような気がしました。木村先生の初めてのミュージカルを観劇出来て嬉しく思います。

ショー・ファンタジー
『ミロワール』-鏡のエンドレス・
ドリームズ-作・演出/中村暁

 

「鏡」と「鏡の中のもう一つの世界」をテーマに構成したショー。

 

鏡を使用した舞台効果の美しさには異次元の世界を連想しました。

 

新しい時代の感覚を表現しているような気もしておりながら観ておりました。演出において沢山感動しましたが、鏡は過去を・・・という歌詞がありましたが、半円で踊る後に写る半円で円になっている演出は、過去と現実が輪になっているような感じがして感動しました。

 

新しい時代が生まれてくる様子を順を追って表現しているような気がして、過去の出来事を思い出しながら、観劇していると、頭の中の芯の部分が開放されるような感覚になり不思議な思いをしました。

 

生徒の皆さんのパワーと宝塚歌劇のすばらしいショーに堪能しました。次は東京公演もこの調子で頑張っていただき成功を祈ります。