内閣府認証NPO法人 Green Help Japan (GHJ)

宝塚歌劇から想像出来る世界 [13]

2008年9月12日

NPO法人グリーンヘルプジャパン

代表理事 近藤和子

 

雪組公演
ショー『ソロモンの指輪』
作・演出/荻田浩一


2900年前のこと、古代イスラエルの伝説の王ソロモンは、古今東西の知識と知恵を身につけた魔法使いであり、彼の持つ指輪をはめると、ありとあらゆる動物の声を聞くことが出来たという伝説を背景に展開するショーです・・・。

 

私は、ショーの流れを追っている内に・・。地球の地殻変動によって作り出された、大自然の純粋なエネルギーを含んだ宝石は、ソロモンの時代は微細な世界である動物の声を聞き取る能力を持っていた・・・。

 

文明を作り出したと自負している人間の歴史の中は・・実は、人々の心はお金と物と欲望を満たす方向にエネルギーを使い続けて来た。そして人々は、苦しみ悩み・・・自己を含む、自然破壊への歴史を創造した。

 

ここで再び時代はめぐり・・。

 

かつて昔、日本ではイザナミ・イザナギ・・・その子供であるアマテラス・ツキヨミ・スサノオの時代は、自然の声を聞く事が出来たという。

 

新しい時代がめぐり来ることを、キリスト教では「愛と調和」、仏教では「法華経」という表現をしており、愛は自然界の営みを含めた時天と通じる、これ は、縦軸のエネルギーとなり、調和は地球の自転と共振する横軸のエネルギーと考えた座標で表現でき、この2つのエネルギーのバランスの取れた状態が、円に 十を描いた図形となると考えている。法華経も法は縦軸。華は横軸。教は営みを作り出すという意味があるという。

 

日本の古神道は光のエネルギーを拝し、図形は円を8等分・16等分している。以上のことは言い伝えの話として理解していただきたいのですが、このショー を観ていると、自然の声を聞ける人間に帰ることが出来るのも、そう遠くないような気がして、何時もながら難解の荻田作品の何かにたどり着けたように思っ た。

ミュージカル『マリポーサの花』
作・演出/正塚晴彦


[解 説]
アウトロー的な生き方を表面では見せながらも、実は世の中の不条理に対し闘争心を燃やす男の生き様と、彼を慕う娘とのラブ・ロマンスと、カリブ海を舞台 に、情熱的ながらどこか哀愁を含んだラテン音楽に乗せて展開する、スリリングなサスペンス・ミュージカル。民主化への革命を成し遂げたものの、親米派の大 統領による独裁政権に国民の多くは不満を募らせていた。現政権支持派のネロ(水夏希さん)はイスマヨール(未沙 のえるさん)と事業を起こす。彼の子供であるセリア(白羽ゆりさん)とリナレス(音月桂さん)の姉弟に出会う。ネロはリナレスがサルディバル(未来優希さ ん)政権打倒の活動を密かに行なっているのではないかと疑う。最初は、彼を思い止まらせるため奔走するーー。最後は 親友のエスコバル(彩吹真央さん)と共に命を懸けて戦い助けるーー。


という、話の筋は簡単なのですが、正塚作品が含んでいるメッセージを考えると、余りにも盛り沢山で・・。最初は、苦しささえ感じる程でした。

 

私がこんなのだから、演じる生徒さんも大変だろうと、心配と不安が頭を占拠して大変でしたが、不思議な事は観劇後には何処となく気が動き軽くなる事でし た。今までにない体験をしながら、作品が訴えている内容を通じて、観客側の位置も少し分かり始めたとき、何と壮大な内容である事に気が付きました。

 

珊瑚の産卵のように・・・。閉じ込めていた心を発散させた時、人は人に左右されない自分の意思が生まれる。新しい時代の到来を知らせると共に、観客一人一人に訴える内容は生徒さん達のエネルギーが加わり今までになく迫り来る物を感じる。

 

言葉一つ一つが持つ意味を理解するという世界を追っていると、言霊に到達する。今回は難解・難解と大変な中を乗り越えた時に喜びを知る。作品と真剣に向き合う日々である。