内閣府認証NPO法人 Green Help Japan (GHJ)

宝塚歌劇から想像出来る世界 [14]

2008年11月10日

NPO法人グリーンヘルプジャパン

代表理事 近藤和子

 

宙組公演
『Paradise Prince(パラダイス プリンス)』
作・演出/植田景子


[解 説]抜粋
アメリカ西海岸、ロサンジェルス近郊の街を舞台に、少年の頃に描いたキャラクター「Paradise Prince」に自らの夢を託し、アニメーションピクチャーの世界での成功を目指して前向きに生きる主人公の姿を描いたオリジナルミュージカル。大人にな ることのほろ苦さ、自分の才能への不信、現実と夢とのギャップに押し潰されそうになりながらも、熱い思いで夢の扉を開いていく現代の若者のサクセスストー リー。

 

今回の、一般公募されたアニメのパラダイス プリンスの画像は、何か新しい香りのような空気が劇場一杯に漂っているようでした。

 

スチュアートを演じる大和 悠河さんの持ち前の明るさも手伝い、底抜けに明るい内容だと認知してしまうけど、じっくり観劇しているとメッセージ性の深さとレベルの高さを、だんだんと感じるようになります。

 

アナログからデジタルへと変化している日本の社会情勢を反映しているような気がしました。

 

レインボーカラーを基本とした、今から始まる、新しい時代を生きる知恵、心、愛の表現、いろいろな事をテーマにした、盛沢山な言葉には老朽化しつつある 私の脳を活性してくれました。デジタルがテーマであるような気がし、そこを掘り下げていくと、今からの姿勢までをリードしている現実を認知したとき、作者 のきめ細かい、大きな愛を感じました。そんなことを考えて観ているといつの間にか、生きる勇気が生まれてきている自分に感動しました。

 

スチュアートをデジタルの世界とみた時、アンソニー・ブラックこと蘭寿 とむさんをアナログの世界とみることもできる思考も楽しめる。

 

ラルフ・ブラウンこと北翔 海莉さんの喜劇を思わせる楽しい演技は、毎回笑いを誘い、癒しでした。

 

総じて、宙組パワーとでも言う、ハッキリした声、根から明るい表現力は今からの演技にも大きく期待できるような気がして嬉しい。

 

「進むしかない!」という台詞は今の時代に必要な言葉だと感じた。

 

小さな子供から老人までが一緒に観劇できる、今回の内容はDVDを通じて末永く愛される事と思います。

 

大和 悠河さんだから演じる事ができる世界の一つのような気がした。
 
グランド・レビュー
『ダンシング・フォー・ユー』
作・演出/中村一徳


[解 説]抜粋
舞台にかける情熱、思い、愛、夢など、心、身体に溢れる熱きエネルギーをダンスナンバーに託しておくるダンシング・ショー。パリやアメリカを舞台にした オーソドックスな宝塚レビューのスタイルの中に、都会的でショー感覚を散りばめたエネルギッシュな群舞を繰り広げます。

 

宇宙の始まり~アナログ~デジタルへと移り行く 流れを情熱、思い、愛、夢など、心、身体に溢れる熱きエネルギーから表現しようとしているような気がした。


宇宙の星・瑠璃色が新しい時代の象徴であるとされている中で・・・ 瑠璃色の衣装を身に着けた、地中海に浮かぶ喜びの神様の誕生は・・・ミロのビーナスとリンクされた。


今回は大和 悠河さんの歌声に癒されることが多かった。歌詞一つの意味を理解して、観客に聞き取りやすい音色で訴える思いのエネルギーは会場の人々の心を動かし、盛り 上がる。更に、生徒さんたちの心と客席での心が握手しているような感じを受け、豊かになる心を感じた。

 

おわりに・・・・

 

今、世の中では舞台のミュージカルが受け入れられていると言う。感性が豊かになり心が目覚めると言われている時代の流れなのでしょうか。激動の時代だから守りたい世界だ。