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10
3月
2008
宝塚歌劇から想像出来る世界 [9]
2008年3月10日
NPO法人グリーンヘルプジャパン
代表理事 近藤和子
ミュージカル・プレイ
『黎明(れいめい)の風』-侍ジェントルマン 白洲次郎の挑戦-
作・演出/石田昌也
第二次世界大戦の始まりからマッカーサーによる統治から新憲法の設立日本独立の講和条約締結までの時間の中で起きた出来事を歴史認識に添っての内容だっ たので、いろいろと考える余裕もあり、記憶にない事とは言っても、台詞・歌を通じて心の芯まで伝わり、思考回路に新しい何かが加わったような気がしていま す。
その中で、日本のために勇気ある行動と発言で日本の歴史を変えた影の功労者として、白州次郎こと轟悠さんが登場する。それに対して、マッカーサーは日本 を深く理解し、愛を感じるような人物として表現されていた、この役を大和悠河さんが演じていますが、人柄も加わり統治をされていると言うより、育てられた と感じたのは私だけなのでしょうか。
今回は陽月華さんの休演というアクシデントを乗り越えて代役の和音美桜さんを支えて、出演者全員一生懸命・・・が伝わってきました。
台詞も意思をハッキリと表現するものが多く、今回で退団される美郷真也さんの台詞はご本人そのもののように思いました。蘭寿とむさんや北翔海莉さん・悠未ひろさんの台詞からも同じような感じをうけました。
作者の狙いはずーと深いところにあるような感じを受けながら、観劇しながら自分の思考が一人歩きしているのに気づいた時、雪組の作品につづき、個を目覚めさせようとしている作者の愛を感じました。
和子さんと大文字焼きで大和を連想したり、音・かたち・会話の中に隠されているいろいろなストーリーを見つけるのも楽しみでしたが、何か伝えたいのだけ どハッキリと表現出来ないという、苦しさも感じましたが、今からの日本には、人に左右されない自分の意見を持った人たちが出てくると私は信じています。
轟さんと大和さんが歌われた歌でいつまでも、心に残る忘れられない歌詞がありました。
黎明(れいめい)の風 作詞石田昌也
「空が暗くとも 嘆く事はない
空が暗いほど 星は輝きを増す
絶望を明日の希望に変えるために
心広げよう 明るく微笑んで
過ちから 学んだものは 許しあう心
そして愛と友情 平和への祈り
今黎明の風は 世界を駆け巡り
全ての人々は 平和という
同じ夢を見る
勝ち続けて見失うより敗北から学ぼう
ともに歩く地球 平和への祈り
今黎明の風は 世界を駆け巡り
全ての人々は 平和という
同じ夢を見る」
その時、私は一生でそんなに体験する事はないような、苦しい出来事に直面していました。こんな状況下でも宝塚に通うのは、NPOで宝塚の支援をさせて頂 いているからですが・・・観劇を通じて生きる勇気を頂きました。何事もひがまず、愛を与える事が出来る人になろうと思ったのも・・・観劇が私の心を育てて いるからのように感じています。
グランド・レビュー
『Passion 愛の旅』
作・演出/酒井澄夫
解説抜粋・・・人生、夢、愛は果てしなき旅でもあります。若き日の夢は新しい扉を開き、大空に希望を求めて旅立っていきます。野望と欲望、愛と栄光、それらを様々な世界に、いろんな国に、ドラマティックに、ノスタルジックに演出。
レビューは社会の世相を反映しているという。
長い眠りの中から蘇る新しい時代の息吹・新しい時代は、感性が豊かになるという。文明の歴史を旅しているように感じる中で、日本の目覚めを表現している ように思う一幕。 流れるように進む演出に酔わされながら、解説の言葉を思い浮かべつつ、オーケストラと舞台の絶妙なリズムに乗せられて、つかの間の無 我。 美しい音楽・演技を見つめながら思う世界は私の心を軽くしてくれた。

