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2008.07.10
宝塚歌劇から想像出来る世界・・・記 近藤 和子

三井住友VISAミュージカル
『THE SCARLET PIMPERNEL(スカーレット ピンパーネル)』
 脚本・作詞をナン・ナイトン、音楽をフランク・ワイルドホーン潤色・演出:小池修一郎


[解 説]宝塚歌劇ホームページ抜粋
 イギリスの作家バロネス・オルツィの小説「スカーレット・ピンパーネル」をミュージカル化したもので、脚本・作詞をナン・ナイトン、音楽をフランク・ワイルドホーンが担当し、1997年にブロードウェイで初演。1998年には、トニー賞のミュージカル作品賞、ミュージカル脚本賞、ミュージカル男優賞にノミネートされました。今日においても、全米やヨーロッパ各国において上演されている人気作品です。「スカーレット・ピンパーネル(紅はこべ)」は、フランス革命の最中、革命政府に捕らえられた貴族達を救い出す、イギリスの秘密結社。その首領パーシー・ブレイクニーと、革命政府全権大使として組織の壊滅に乗り出したショーヴランとのかけひきを、パーシーの妻マルグリットを交えた三人の愛憎を絡ませながら描き出した作品です。ワイルドホーンとの共作『NEVER SAY GOODBYE』(2006年・宙組公演)で文部科学大臣賞を受賞した小池修一郎が、今回はワイルドホーンの大ヒット作の宝塚バージョンを手掛けます。

 [感想]
 フランス革命でのジャコバン党の制裁シーンから幕が開き、銀橋で死体(偽)を乗せた荷車を押す、安蘭 けいさんの登場。
 私自身のフランス革命に対する知識は、宝塚のミュージカルを通して知った知識が多く、特に「ベルサイユのばら 」では、ジャコバン党は新しい時代を切り開いた役割があると思っていました。しかし、パリを旅行した時、フランス革命の凄まじさを知り、池田理代子先生が意図されていたことは何だったのか分からなくなっていました。雪組の全国ツワーでのジェローデル編を観劇した時、植田先生が仕上げとして残したかった「ベルサイユのばら」の意味を少し理解したような気がしました。
 全国ツアーは、あと花組・星組と続きますが・・・。この星組の「スカーレット ピンパーネル」をしっかり観劇して置くことが大切であるように思います。
 今回は歌の量が多く、初日から1週間はパーシーの安蘭けいさん、マルグリットの遠野あすかさん、ショーヴランの柚希礼音さん、サンシール侯爵の英真なおきさん達の歌唱力のお披露目のような錯覚を覚えた程でした。私はオペラは苦手でしたが、BSでのオペラを聞きほれている自分を発見し、星組の皆さんに教授された気分でした。
 団員みんなのコーラスもだんだんと澄んできており、今からの仕上がりを楽しみにしている作品です。
 まずは良い作品に仕上がることを願いつつ観劇しておりますが、その気持ちの隙間から、感じる今回の思いは日本の古代から現在に至る歴史と合い通じるものを感じます。
 宝塚歌劇が90年以上かけて発信し続けてきたテーマの世界は・・・今年が終盤であるという気がしておりますが、この作品の中からも思いが、大きく膨らみます。
 作中でのイギリスを日本と見立てたとき、南朝と北朝の戦い・源氏と平家・明治維新以降に起きた歴史の背景が重なって来るのです。
 ユダヤ人は日本から出た民であり辞書には日系ユダヤと記されている。そして、何千年という時を経た末に日本に帰り着くという話を聞いた事があります。9という数字も、空に9の星が出たら時が動き出すらしい、華やかな衣装は歌舞伎と重なる。
 こうしたことを想像しながら聞く皆さんの歌声は心に浸透して来て、歌の題名「ひとかけらの勇気・あなたこそ我が家・祈り・鷹のように・炎の中に・君はどこに」等々が訴えている意味の深さを毎回新鮮な気持ちで受止め、心が洗われる思いです。



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